セールスポイントは最後まで走り抜ける運動量とヘディングの強さだそうだ。準々決勝の相手は帝京に決定。石原は「大学に進学したらサッカーはやめるので、どんな状況でも80分間走り続けて悔いのない試合をしたい」と穏やかな表情の中にも、たぎる闘志を感じさせる言葉を発した。

 難しい初戦を乗り切った林雄大監督は、6年間のコーチ業を経て指揮官になって4年目、チームに携わって節目の10年目を迎えた。「武蔵さんの試合を観戦し、チームと選手の特長は把握できていましたが、やはり本番になると難しいものですね」と苦笑いを浮かべた。

 2トップでスタートし、後半から1トップに陣形を変えたが、「試合の中で柔軟に対応できる力がありましたし、システムを変えたことも得点に結びついたと思います。選手にはセカンドボールを拾えるかどうかの勝負になると伝えましたが、回収できたことも大きかった」と喜ぶ。

 仮に次戦の相手は帝京。相当な難敵に違いない。どう挑むつもりなのか? 

 「横断幕にも記してある『謙虚に 直向きに 誠実に』というスローガン通りに戦いたい。その中でも謙虚さを忘れずに戦い抜いてもらうつもりです」と決意を述べた。

(文・写真=河野正)

▽第105回全国高校サッカー選手権東京予選
第105回全国高校サッカー選手権東京予選