「やり合うのはみんな好きかなと思う」とDF10 金山耀太(3年)が話すように、このような展開はお手のもの。

 聞けば、前半3点リードで折り返されて、後半4点取った試合や、退場者出してからの逆転など、こうした経験が自信となった。さらに「PKにいく感じがしなかった、点が取れると思っていた(MF 7鵜戸)」と今大会、日大藤沢、神戸弘陵と強豪を倒したことで、さらなる自信へ変化した。だからこその目標としたベスト4進出。

 「いままで(強豪校に)負けてきたので、ジャイアントキリングじゃないですが、こういう勝ち方が一番楽しいというのはDNAとしてしみこんでいる。近江は強豪校を食いまっせ、むかいまっせと今大会は出せてすごく頼もしい」そう語る前田監督には嬉し涙のあとが残っていた。

 なお、近江は6日、堀越(東京A)と対戦する。

(文=佐藤亮太 写真=矢島公彦)

▽第102回全国高校サッカー選手権
第102回全国高校サッカー選手権