大谷が京都廣学館に劇的逆転勝利!GK退場直後、80+6分に決めた勝ち越し弾

大谷は劇的勝利で3回戦進出を決めた(写真=雨堤俊祐)

 第102回全国高校サッカー選手権京都予選2回戦が10月1日に府内各地で行われた。大谷高校グラウンドでは京都廣学館大谷が対戦。実力校同士の試合は劇的な幕切れとなった。

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 前半からボール保持率で上回ったのは大谷。就任5年目を迎える中川智仁監督の下、ビルドアップからボールと相手を動かして攻撃を仕掛けていくスタイルで挑んだ。ただ、この日は相手の守備陣形の外でボールを動かすシーンが多く、なかなか前線へ良い形でボールが入らない。

 対する京都廣学館は小栗英祐監督が「前から奪いにいくよりも、構えて守った」と話したように、守備ブロックを組んで対抗。相手を簡単には前進させず、ロングフィードに対しても最終ラインが身体を張って跳ね返していた。

 40分ハーフの前半はシュート数が少ない展開だったが、終了間際の39分にスコアが動く。京都廣学館はゴール正面でFKを獲得すると、MF西川壮志郎(3年)が左足から放ったシュートがゴール右上に決まった。「蹴った瞬間に『決まった!』と思いました。すごくいい感触のキックだった」(西川)という見事なゴールだった。

 思うようなプレーが出せず、先制点も奪われてゲームを折り返した大谷。ハーフタイムには「精神面の話を多くした」(中川監督)うえで、戦い方の修正も施して後半へ挑んだ。45分には左サイドの折り返しから連続シュートを放つなど、ゴールへの意欲が高まっていった。

 そして48分に右CKを獲得すると、MF樋口晃(2年)の蹴ったボールをゴール前でDF西川宙志(3年)がヘッドであわせて同点に追いつく。その後も大谷高校がボールを保持し、前半とは違ってゴールに迫る場面も増えていった。

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▽第102回全国高校サッカー選手権京都予選
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