京都廣学館 vs 大谷(写真=雨堤俊祐)

 普段のリーグ戦では先制点を奪われた展開で精神的に落ちてしまいがちだというが、選手権は負けたら終わりで、3年生にとっては最後の大会だ。ハーフタイムには選手間で「みんなで切り替えていこう、やることをやっていこう!」という声掛けがあり、それが逆転勝利につながった。

 中川監督は「いつもと比べて完成度の低いゲームだった。ただ、トーナメント戦なので勝ったことで次につながる。3年生にとっては高校生活のラストスパートに入っている。少しでも長く一緒にサッカーをしたい」と話している。

 一方、敗れた京都廣学館のキャプテンGK中暁珂(3年)は「大谷高校はリーグ戦では僕達より上のカテゴリーで、今日は相手のホームでの試合でもあったので、難しさはありました。でも、相手の応援の声が大きい中でも、飲み込まれずに自分たちの戦いができました」と健闘したチームを称えた。

 相手にボールを持たれる中で、前半はラインを下げすぎずに戦えており、押し込まれる場面が増えた後半は狙いどおりの展開ではなかったが、ゴール前では集中力を維持して守っていた。その上で「セットプレーの失点は年間を通じて少なかったけれど、そこで守りきれなかったのは悔しい。相手の14番が同点ゴール以外でもセットプレーで脅威になっていたので、そこを警戒するあまり、他の選手を抑え切れなかったのかもしれません」と振り返った。

 今年は副キャプテンがいないという変則的な状況でキャプテンとしての負担も少なくなかったが「みんな励ましてくれたし、普段は言うことを聞いてくれないこともあったけれど、試合になればしっかりとやってくれた。高校サッカーの最後の一年間、楽しかったし幸せでした」と話している。

(文・写真=雨堤俊祐)

▽第102回全国高校サッカー選手権京都予選
第102回全国高校サッカー選手権京都予選