F & V 先崎勝也代表

 かつて、サッカーの名門・静岡学園の10番を背負い、プロへの道を歩んだプレーヤーがいる。名は先崎勝也。彼は現在、3年前に創業した会社の代表取締役として、高校、大学年代のサッカー選手及びチームのレベルアップを後押しするフィジカル測定を事業化し、推進している。「nowtis(ノーティス)」というフィジカル測定を通じて、選手たちに明確な目標や気付きを提供したいと願う彼に、導入のきっかけなどを取材した。

ーーまず先崎さんのご経歴を教えていただけますでしょうか?

 現在33歳で出身は神奈川です。中学の時は横浜F・マリノスジュニアユースでサッカーをしていました。高校は、親元を離れ静岡学園に進学しまして、卒業後は国士舘大学へ進学し、大学卒業後はプロとしてヴァンラーレ八戸、FC町田ゼルビア、FC琉球、最後は鹿児島ユナイテッドFCでプレーし、28歳で引退しました。

 その後はビジネスマンとして成功したいという思いもあり、3年ほど一般企業に勤めて、「F & V」という会社を創業しました。

ーープロで活躍されている中で、起業など将来のビジョンは見えていたのでしょうか?

 会社を立ち上げるなんて全く考えていなくて、たまたまのタイミングで独立して起業したという感じです。ただ父が会社を経営していたり、親戚にも会社を経営している人がいたので、多少そういった影響もあったかもしれません。

ーーF&Vを立ち上げたきっかけはどういうことだったのでしょうか?

 起業する前に勤めていた会社が、体育会系学生の就職サポートや転職支援をやっていて、そこで学生たちと日々話をしていく中で、「もっともっとこの子たちが本気になれる場所、輝ける場所を提供したい」と思うようになったのがきっかけですね。

 体育会系でスポーツをしていた学生が、卒業と同時にスポーツを辞めてしまったり、辞めざるを得ない環境に置かれてしまうことが多々あり、目の輝きを失っているような姿を目にすることが多かったんです。そんな姿を見て、学生たちがスポーツを辞めた後も、ポテンシャルを発揮できるようにサポートしてあげたいという思いが強くなっていったので、「それなら自分でやってみよう」と考えまして。

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