ハーフタイムの指示の意図を鈴木監督に聞いた。FC東京U-18はジュニアユースから昇格した、いわば選ばれたメンバー。一方、鹿島学園はJクラブのユースに惜しくも昇格できなかった選手や地域のクラブ出身の選手が大半。そのためだろうか、形勢が悪くなる、あるいは先制しながら同点にされたとき、積極的なプレーが少なくなってしまう。

 「ここでメンタルで引かずに、いままでやってきたこと、言ってきたことを出していこう。チャレンジしていこうと。ここで気持ちが引いたら、やってきたことに意味がないと、そう伝えました」と鈴木監督。

 試合終了前に2得点をあげ、シーソーゲームを制した鹿島学園イレブンにまたひとつ確かな自信が備わった。

       

(文・写真=佐藤亮太) 

▽第33回イギョラ杯国際親善ユースサッカー
第33回イギョラ杯国際親善ユースサッカー