帝京長岡イレブン

 帝京長岡にとっては6度目のプレーオフ。過去5回は初戦(2回戦から出場した21年度と22年度を含む)で敗れており、一度も勝利を掴んでいない。特に21年度は勝てば昇格というシュチュエーションで桐生一から3ゴールを奪いながら、残り20分を切ったところから3失点を喫して4-3で敗れた。

  この日も最後に1点を返されると、当時の試合を経験している堀は「脳裏に過った」と話す。それでも、最後まで仲間を信じ、最小失点で切り抜けて凱歌を上げた。

 「この舞台に立ち続けていることがチームとしていい事。続けていればいつか勝てる。試合前にスタッフから言葉をかけてもらったけど、僕たちの代は今回しかない。自分たちで歴史を作りたいし、今回1つ勝てたので、次の試合までにいい準備をしたい」と堀の言葉。苦い経験を自分たちの力に変えて前に進むチームは、浦和ユースに勝って新たな一歩を踏み出せるか。いろんな人の想いを背負い、10日の大一番に挑む。

(文・写真=松尾祐希)

▽高円宮杯U-18サッカーリーグ2023プレミアリーグプレーオフ(参入戦)
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