惜しくも敗れた京都橘

 後半に入るとボールの保持率を高める京都橘に対し、富山第一は守備時に中盤のサイドのスペースを埋めることで安定を図る。富山第一は51分、ビルドアップから相手陣内に侵入すると、クロスからFW20谷保健太のヘディングで同点に追いつく。富山第一は選手交代により1−4−3−3に布陣を変更し、中盤を厚くする。

 両校追加点を狙い、攻守の切り替えが早い展開となる中、PKを獲得した富山第一が逆転に成功する。追いつきたい京都橘はロングボールとロングスローで相手ゴールに迫るが、富山第一のゴール前での体を張った守備の前に得点は奪えず試合終了。両校が特徴を発揮し、力を尽くし戦ったゲームであった。3回戦は2024年1月2日に行われ、富山第一は佐賀東(佐賀)と対戦する。

(文・写真=池田鉄平)

▽第102回全国高校サッカー選手権
第102回全国高校サッカー選手権