序盤から國學院久我山がゴールを重ね6発快勝!青山学院を下し準決勝へ

國學院久我山が快勝(写真=松尾祐希)

 10月28日、第102回全国高校サッカー選手権東京予選2次予選の準々決勝が駒沢補助競技場で行われた。第1試合では國學院久我山青山学院が対戦。序盤から國學院久我山が効果的にゴールを重ね、6-0の快勝で準決勝進出を決めた。

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 MF近藤侑璃(2年)など数名の選手が不在となったなか、2大会連続10度目の出場を狙う“東京の雄”が序盤から攻勢を強めた。インサイドハーフのMF山脇舞斗(3年)を中心にテンポよくボールを繋ぐと、FW保土原海翔(3年)、FW菅井友喜(3年)の両ウイングが仕掛けてチャンスを演出。最前線で起用されたFW高梨通晴(3年)もフィジカルの強さを武器にボールを収め、果敢にシュートを狙っていく。「勝つのは簡単じゃない」と李済華監督が振り返った通り、青山学院の牙城を崩せない。何度もゴール前に迫ったが、5バックで守りを固めてきた相手の粘り強い守備に手を焼いた。

 20分に高梨のゴールで先手を取ったが、以降もボールを支配しながら追加点がなかなか奪えない。それでも、前半終了間際に高梨がゴール前で右足を振り抜き、リードを広げてハーフタイムを迎えた。

國學院久我山 vs 青山学院(写真=松尾祐希)

 國學院久我山は後半に入っても攻撃の手を緩めない。サイドをうまく使いながら仕掛け、相手を自陣に押し込む。56分には山脇がゴール前で仕掛けると、左足を一閃。ポストに当たりながらゴールに吸い込まれ、さらに点差を広げた。63分には山脇が倒され、PKを獲得。これをDF太田圭駿(2年)が決めて4点目を奪う。その後も攻撃の手を緩めず、さらに2点追加した國學院久我山が準決勝に駒を進めた。

 「チャンスをしっかり決めないといけない。もっと早く取っていれば、リラックスできたかもしれない」と試合を振り返った李監督だが、チームの状況は決して悪くはない。昨年のエース・塩貝健人(現・慶應義塾大)のような絶対的な点取り屋を擁していないものの、組織的に戦えるのが今年の強み。守備はCB普久原陽平(3年)を中心に粘り強さがあり、攻撃陣も誰かひとりに頼るのではなくコンビネーションで崩す力がある。今夏のインターハイは青森山田に2-5で完敗。全国トップクラスの力に屈し、自分たちの現在地を知った。あれから3ヶ月。チームはまだ発展途上だが、攻守においてレベルアップを果たして最後の冬に挑んでいる。

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▽第102回全国高校サッカー選手権東京予選
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