そしてもうひとりがFW19森重。見るからに大きい。聞けば、身長198センチ。

 「街を歩くと二度見される」と森重本人が苦笑いするほど。その体型を生かし、攻撃の起点に、守備の最前線として全うした。全員のハードワークが要求されるなか、以前の森重はFW気質か、フォアザチームに徹することができなかったという。

 「本当にイヤなことはやらなかった。まっすぐでわかりやすいくらいに。こちらの我慢もあったが本人が変わりだした」と佐藤監督。一方、森重は「自分が、自分がだけではやはり勝てない。チームがひとつになれば勝てることがわかった」と気持ちの変化を語った。

 良い守備からの良い攻撃。
全員でのハードワーク。
FW森重の改心・・・これらの根っこにあるのは何か?
そのヒントを佐藤監督は「呼応」という言葉で表現した。

【次のページ】 2次予選準決勝 日大藤沢 vs 橘(4)

▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)神奈川予選
令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)神奈川予選