2点目を決めた筑陽学園MF北野真平(写真=森田将義)

 それでも、個人技に長けた神村学園の攻撃は食い止められず、34分には左で受けた9番MF積歩門がカットインからシュート。この一撃はクロスバーに嫌われたが、こぼれ球を3列目から上がった15番MF笠置潤が押し込んだ。先制点を許した筑陽学園だが、45分には5番DF鳥越俊亮が自陣左から前線にフィードを展開。DFとGKの間に落ちたボールを10番FW杉森隼人が流し込み、1-1で前半を終えた。

 後半に入ってからも同点弾同様、筑陽学園が相手DFの背後にボールを入れて攻撃のリズムを作った。「後半は攻撃に勢いが出ました。クリアボールがCBを後ろ向きさせるボールだったので、事故が起きたりして押し込めた」と振り返るのは8番MF北野真平だ。後半12分には左CKのこぼれ球に対し、北野がPA右外で反応。ダイレクトで合わせたボールがゴールネットに突き刺さり、筑陽学園が逆転に成功した。

 決めた北野は、「2点目のゴールはクロスを上げたのが、たまたま入った」と振り返るが、会場を沸かせる見事な一発。勢いに乗った筑陽学園が逃げ切るかと思われたが、神村学園もこのままでは終われない。28分に12番FW西丸道人が豪快なミドルシュートを決めて、同点に持ち込むと、45+4分には主将であり、チームの顔でもある大迫が魅せる。

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