4月22日、T1リーグ第7節、成立学園都立三鷹中等教育学校が雨の中、大井ふ頭中央海浜公園スポーツの森第二球技場で行われた。関東大会東京予選の準決勝を控え気合の入る成立学園と、試合数が少ないもののリーグで下位におり、前半をいい形で折り返すためにも勝ち点3を狙っていきたい都立三鷹中等教育学校の対戦。勝利の女神がほほ笑んだのは、より強くゴールへの姿勢を見せ続けたチームにだった。

 試合は序盤、都立三鷹中等教育学校がボールを持つ時間帯が長くなる。前からのDFでボールを奪い、素早いサイド攻撃を展開。20分過ぎにはゴール前、ボールを受けた都立三鷹中等教育学校23番が成立学園DFを2人ひきつけさらに飛び込んできた14番・巽健にパス。巽が放ったキレのあるシュートはゴールバーを直撃。惜しくも先制はならなかった。
 攻め込みながらも惜しいチャンスをものに出来ない都立三鷹中等教育学校。39分にはゴール右、マイナスの折り返しに14番・巽健がドンぴしゃのタイミングでシュートを放つがまたもゴールバーを直撃する。

 その後も都立三鷹中等教育学校は中盤からボールを奪い、攻撃を繰り出し続けるものの、なかなか最後の勝負、フィニッシュに向けてのチャレンジをすることが出来ない。しつこく食い下がり、視界に入ってくる成立学園DF陣に気圧され、シュートを打つタイミングを見失って横パスを出すケースが多くなっていく。
 対して成立学園はボールを奪い攻撃を続ける都立三鷹中等教育学校への対処に追われ目立ったチャンスこそ少ないものの、ひとたび攻撃に入れば前を向く姿勢を強く見せる。雨に濡れた芝の上にグラウンダーのボールをゴール前に転がしてみたり、大きなサイドチェンジを狙うフィールドを広く使った攻撃を展開したりと様々なチャレンジを繰り出し、徐々にその精度を上げてくる。

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