後半に入り4分、都立三鷹中等教育学校はゴールやや右から4番が上手くボールを奪い粘って切り替えしシュートを放つ。が、これもゴールバーを直撃。立て続けの出来事に、都立三鷹中等教育学校応援席も思わず頭を抱えてしまう。

 するとこれが合図だったかのように、お互いがスピードある攻撃を繰り出していく。そんな中60分、遂に均衡が破られる。成立学園はハーフラインの近く、右サイドからのFK。ゴールまでは距離のある中、3番・伊東優介が蹴ったボールはそのまま導かれるように味方も都立三鷹中等教育学校GKも飛び越えゴールに吸い込まれた。成立学園が思わぬ形で先制点を奪う。

 84分にはまたも成立学園。右サイドをを駆け上がった12番・吉田将也のミドルシュートが炸裂。GKの伸ばした手の先を行く、綺麗な軌道のゴールにガッツポーズを決めた。

 成立学園は縦横それぞれのロングパス1本で雰囲気をがらりと変えて攻撃するなど、攻守にメリハリをつけてうまく切り替えられている印象だった。さすがに今ノッているチームだ。
 一方の都立三鷹中等教育学校、惜しむらくは3本のバー直撃弾だろう。だがこればかりは時の運もある。これ以外の場面で、ゴール前に持ち込むまでの驚異的なスピードと集中力をフィニッシュにも発揮してほしかった。それが出来るようになると、もっと怖いチームになれるはずだ。