京都橘、圧倒的な攻撃力で新チームになって最初のタイトルを獲得

優勝を果たした京都橘 (写真=雨堤俊祐)

  令和元年度京都府高校サッカー新人大会の決勝が2月23日にサンガスタジアムby KYOCERAで行われた。女子決勝(京都精華が2-1で向陽に勝利して優勝)に次いで行われた試合は、京都橘が圧倒的な攻撃力を発揮して5-0で勝利して、新チームになって最初のタイトルを獲得した。

試合は開始9分に動く。中央のMF東陽平(2年)からのパスを右サイドで受けたMF西野太陽(2年)がドリブルでPA内まで持ち込み、右足でシュートを決めて京都橘が先制する。さらに14分、左サイドからのクロスを相手DFがクリアし切れなかったボールが中央のFW木原励(1年)の下へ向かうと、木原はドリブルで対峙するDFを振り切って左足で追加点を決めた。その後も京都橘は主導権を握って試合を進め、後半4分に東が左サイドを攻め上がり、折り返しを受けた木原が右足で蹴りこんで3点差とする。後半アディショナルタイムにはCKからDF原田太陽(1年)が、カウンターから交代出場のFW永井友也(2年)がダメ押し弾を決めて、試合を締めくくった。

京都橘の強さが際立った新人大会だった。予選リーグでは多くの選手をピッチに送り出して経験を積ませ、決勝トーナメントに入ってからも主力選手を本来とは違うポジションで起用することでトライや発見を促していた。その中で8試合無失点。さらに2回戦以降の4試合は全て5点以上を叩き出している。 昨季は出場機会を得られなかった選手もアピールした。決勝ではスタメンに抜擢された東と原田が奮闘。東は「シンプルにボールをさばきながら、前線の選手へいいパスを出せた」と2アシストを記録し、原田も最終ラインの一角として無失点に貢献するだけでなくゴールも決めてみせた。タイトル獲得と同時に「複数ポジションをこなせる選手が増えてきた」(米澤一成監督)ことなど、チームの底上げでも成果を感じている。

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令和元年度京都新人戦(新人選手権大会)