「市船になろう!」 原点回帰した市立船橋が3年ぶりの覇権奪還

 原点回帰した「市船」が3年ぶりの頂点に立った。

 高校サッカー選手権千葉予選・決勝は、市立船橋が2年連続全国準Vの流通経済大柏を3−2で振り切り、3年ぶり22回目の全国選手権出場を決めた。

 試合は大方の予想を覆して壮絶な打ち合いとなった。まずスコアを動かしたのは市立船橋だった。前半12分、清水エスパルス内定のMF鈴木唯人が右サイドを抜け出すとマイナスのクロスはディフェンスに当たったものの、こぼれて中央に入ったMF森英希の足元へ。森は一度体勢を崩したが、すぐさま立て直すと右足でネットを揺らした。

 一方、押し込みながらもなかなか前半は点数に結びつけられなかった流通経済大柏も後半さらにギアを上げて、連続して相手ゴールに襲いかかるとストロングスタイルで取り切った。7分、右サイドに流れたMF八木滉史がクロスを上げるとFW羽坂豪がヘディングで折り返したボールをMF三好麟大がシュート。こぼれたところをこの攻撃の起点になったMF大西悠介が後ろから走り込んで豪快に決めて同点とした。

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▽第98回全国高校サッカー選手権千葉予選
第98回全国高校サッカー選手権千葉予選