矢部は「頼り甲斐のあるキーパーもいるし守備に不安はない」とし「外から出た課題もあるので修正して絶対に勝ちたい」と意気込む。塚原は「まず守備から入って、取れるところでしっかりと取りたい」と、この日はなかなか見せることができなかった攻撃面での貢献も誓った。指揮官も「やっぱりうちは森」と期待を寄せる。今大会から西野氏もつけた浦和西伝統の14番を背負うエースが1回戦の2ゴールに続き、2回戦も決勝PKを決めチームを勝利に導いた。

この日は前半から長身を生かした競り合いで相手の脅威となると、チームは後半30分にクロスから相手のハンドでPKを獲得。キッカーの森はたっぷりと時間を取りつつボールをセットすると、ゴール左に突き刺して大きく咆哮。これが決勝点となり、浦和西が3回戦進出を決めた。

「今年は2回戦で全部負けていてここが山場、ここで勝ったら勢いに乗れると思っていた。インハイの時も自分個人としては点も取れていたんですけど、やっぱりチームを勝たせる点っていうところで勝たせることができていなかったので、今回はそれができてよかったです」。

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