試合後に応援団と勝利の歓喜を分かち合う常葉橘イレブン

 腐らず、諦めずにリハビリとチームへの貢献を続けた我慢が、今大会直前にようやく実を結ぶ。選手権の3回戦(浜松日体戦)で念願のAチーム復帰。センターバックだけでなく、ウイングやシャドーなど「どこでも出られる準備」を続けてきた結果が、この大舞台での決勝弾ならぬ“勝負を決定づける追加点”へと繋がった。

 「本当に今まで諦めずに頑張ってリハビリをしてきてよかった。きつい時期もありましたが、そこを乗り越えて決められた。この1年、悔しい思いしかしてこなかったので、ここで一つチームに貢献できたことが本当に嬉しいです」

 この日は野球部も応援に駆けつけ、ピッチ脇からは劣勢の時間帯もポジティブな声援が響き渡っていた。「橘は縦の関係も仲が良くて、楽しむところは楽しむチーム。本当にいい人がいっぱいいるなと思います」と、秋山は感謝の笑顔を見せる。

 どん底の時期を乗り越え、ひと回り逞しくなって帰ってきた2年生の復活劇は、常葉橘にこれ以上ない勢いをもたらしたはずだ。

 「もうここからは格上の相手しかいないと思う。しっかりこの勢いのまま勝ち進んで、目標である全国出場に少しでも貢献したいです。今までたくさんの人に支えてもらってきたので、その人たちを勇気づけられるようなプレーをしていきたい」

 (文・写真=会田健司)

▽第105回全国高校サッカー選手権静岡予選
第105回全国高校サッカー選手権静岡予選