鋭い動き出しから3ゴールを決めた(写真=多田哲平)

 鋭い動き出しが3得点を生んだ。1点目は相手と絶妙な距離感を取りつつ一気の加速でDFを置き去りに。2点目は相手の死角から飛び出し、クロスに合わせた。3点目も見事に相手の背後を突いてみせた。

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 「何度も動き直す運動量や動き出しが持ち味」だという菊池。「いつもはFWで、今回はサイドで起用されたんですけど、積極的に前に出ていってゴールに向かう姿勢は常に持っていた」という意識で、特長を発揮してみせた。

 一方で課題は繊細なテクニック。「狭いスペースではファーストタッチの置き所やワンタッチのシュート精度で勝負が決まる。そこでミスが多いので、そこをもっと伸ばしていきたいです。そうすればもっと得点のバリエーションは増やせると思う」と改善点を語る。

 現在はレギュラーを目指す立ち位置。最終学年の今年、当然ながらより試合出場への想いは強い。

 「ターンオーバーもあって、きょうの試合では使ってもらえましたけど、正直序列はギリギリのところにいるので、その悔しい気持ちも強くあります。もっともっと序列を上げて、スタートで出て活躍したい」

 レギュラー奪取へ向けて好アピールを見せる菊池は、さらなる飛躍を期している。

(文・写真=多田哲平)

▽令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)新潟予選
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