浦和西・市原雄心監督

  元日本代表監督・西野朗氏の母校としても知られる浦和西高。かつては高校サッカー界で一時代を築いたものの、近年は冬の選手権に出場できていない。だが、2年前に実に30年ぶりとなるインターハイ出場を成し遂げ、今年は石山凌太郎が来季からフランスリーグ2部・アジャクシオでプレーすることが決定。少しずつ復権を進めており、選手権の舞台に帰ってくるのも夢物語ではない。そんな伝統校についてチームを率いる市原雄心監督に話を伺った。

――1970年代に全国舞台で名を轟かせ、OBには元日本代表監督の西野朗氏などもいます。近年は苦戦を強いられていましたが、2年前には30年ぶりにインターハイへ出場しました。改めて、浦和西高校が築いてきた伝統を教えてください。

今の50代、60代のOBたちは西高と言えば、浦和西高だと言っていました。それは全国どこに行ってもそうなんだよと。それだけ自分たちの学校にプライドを持っていた人たちが、今も自分たちを応援してくれている。OB会はちょうど西野さんの代あたりで、グラウンドにも足を運んで下さっているんです。

――普段の練習からそうした伝統を感じ取っているわけですね。

そうですね。OB会長でフロンターレ川崎でも監督を務めた今井敏明さんも練習に来て頂いたりして、本当に母校愛が強い人が多いんだなと感じます。やっぱり西高が好きなんだなと。勝って団結するではないですけど、2年前にインターハイへ出場した際はOBがたくさん集まったりする姿を見られた。なので、少しでも盛り上げていきたいですね。

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