MF落合遥斗(桐生第一/3年)写真=森田将義

MF落合遥斗(桐生第一/3年)
 ベルギー・ベールスホットへの移籍が決まった日本代表のFW鈴木武蔵、昨年行われたU-17ワールドカップでの活躍によって高卒での海外進出を掴んだFW若月大和(スイス、FCシオン)。近年、OBが注目される桐生第一だが、今年の3年生にも今後が楽しみな選手がいる。それは、主将のMF落合遥斗(3年)だ。

 ボールスキルと身のこなしが軽やかな技巧派の司令塔で、「パスには自信がある。相手との駆け引きや、どこにパスを出すのか、ドリブルで運ぶのが楽しい」と楽しみながらプレーする姿が印象に残る。ボランチを務めた昨年は「若月クンがいたので、得点の部分は任せきりだった」と振り返る通り、最終ラインからのパスを引き出し、攻撃のリズムを作るのが役割だった。しかし、トップ下に入ることが多い今年は得点への関与がより求められる。ポジション変更によって、憧れの選手も変わり、今はベルギー代表のMFデ・ブライネ(マンチェスター・C)のように点も獲れるMFが目標だ。

 小学生の頃に、鈴木武蔵の活躍によって選手権初出場を果たした姿を目にして、「青いユニフォームを着て、(前橋)育英を倒すのが一番面白いかなと思って」桐生第一への入学を決めた。次は自身の活躍によって、子どもたちに憧れられる存在になる番だ。「自分たちはボールを握ってナンボのチーム。恐れずにやっていきたい」と意気込む落合の華々しい活躍は、これから始まる。

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