試合風景

 6月21日、高校サッカー総体(インターハイ)東京二次トーナメント決勝が赤羽のスポーツの森公園で開催された。決勝のカードは、関東大会東京予選決勝と同じく國學院久我山と関東一の一戦となった。

 開始4分、最初にチャンスを得たのは國學院久我山、FW11番安藤謙生の積極的な右サイドの仕掛けからクロスを上げると、これに反応したMF14番名倉巧が反転しながらのトラップからシュートを放つ。これはDFにあたりゴールならずも、ゴール前で切れのある動きを見せる。

 前半17分、関東一FW10番冨山大輔のスルーパスに抜け出した、FW11番岡崎仁太朗がシュートを放とうとするも、國學院久我山DF4番上加世田達也が必死のスライディングでクリア。この時間帯から國學院久我山はゆったりとボールを持てるようになる。対する関東一は4-4-1のブロックで守り、ボールを奪ったときは10番冨山大輔が相手のマークを外して受けるか、11番岡崎がスピードを活かして裏抜けするかで攻撃に実りを見せる。

 前半25分関東一、左サイドでMF7番高橋快斗がボールを受けると、DF12番佐々木功輝が気の利いたオーバーラップでボールを受けクロスを上げる。これをFW11番岡崎が胸で押し込もうとするも、GK羽藤宏太郎がしっかりとキャッチ。

 一方、國學院久我山は前半27分、FW10番多嶋田雅司がFW9番澁谷雅也とのワンツーでカットインし、右サイドに展開。ボールを受けたFW11番安藤がクロスを上げるも、これは固いDFラインに阻まれる。両校譲らず、前半はこのまま0-0で折り返す。

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