優勝した日大藤沢

 関東大会決勝の試合西武台日大藤沢は西が丘のピッチで13:00にキックオフされた。

両者共に賑やかな応援団を引き連れ、スターティングメンバーの発表にも声援と拍手が送られていた。試合前の円陣もこの一戦にかける強い思いが伝わってくる。

両者共に勝利へのその強い思いもあってか、球際では一歩も引かない展開となった。その為か開始早々、接触した選手が瞼を切り交代するという不運に見舞われた。
日大藤沢は、負傷したMF17番佐藤拓を代え、MF11番矢後佳也が出場。想いを引き継ぐことになった。

最初のチャンスは西武台、前半11分右サイドの1対1からMF14番杉内聖弥がクロスを上げる。MF8番山口大輝がヘッドで合わせるも、これはGK鈴木孔明キャッチ。

お互い攻撃では人数を集めた所からスタートし、取られたらすぐ奪い返すという守備。場合によっては奪った瞬間にショートカウンターを狙うという形をとっていた。

両者似たような形であったが、流れは押せ押せムードの西武台
前半19分、FW9番川田航平から中央でボールを受けたDF4番田中雅己がシュート。しかし、これはGK鈴木にセーブされる。
前半22分、MF6番今井祐太郎がインターセプトから右サイドをドリブルし、鋭いクロスを上げる。これにFW9番川田航平が合わせるがこれはGK鈴木がセーブ。

良い流れの中で決めきれない西武台。そうしている間にチャンスが日大藤沢にも訪れる。
前半26分、右サイドでボールを受けたMF8番興膳和希がカットインからシュート。グラウンダーに抑えられた見事なシュートがゴールネットに突き刺さり、日大藤沢が先制する。

なんとか1点を返したい西武台は、前半28分MF8番山口大輝の左サイドの突破からFW9番川田航平がクロスに合わせるもこれはGKに阻まれる。
続いて33分、FW9番川田航平が瞬足を活かした裏抜けからボールキープ、自らターンしてクロスを上げるもこれは中の選手には合わない。
前半35分にはMF6番今井の見事なスライディングインターセプト。これを正確なロングパスでMF8番山口大輝に合わせるも、これもGKにキャッチされる。

怒涛の攻撃が続く西武台、ついにその努力が報われる。
前半37分、右サイドから巧みなフェイントでFW10番新行内一輝が相手を交わし、FW11番橋本陸がヘッドに合わせる。これがゴールに吸い込まれ、同点に追いつく。

1対1の同点になったところで前半終了ホイッスル。

前半押し気味で試合を進めた西武台は、狭い所での攻撃でボールを奪われるも、しっかりとボランチのMF6番今井がボールを奪い返すシーンが目立った。そしてこのボールを精度の高いキックで再三チャンスに結びつけていた。
一方の日本大学藤沢もFW18番菅原大雅が体を張ったキープで前線にタメを作るも中々ゴールまで行けない。数少ないチャンスを活かしてゴールを奪った。今大会活躍のドリブラーMF10番蛭田悠弥もここまでは抑えられていた。

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