赤色ユニフォームの鹿島高校は、両サイドからの攻撃を中心に試合を展開。青色ユニフォームの朝鮮高校は、MF10を経由した攻撃で試合を進めた。

 先に試合を動かしたのは鹿島。右サイドMF15のドリブル突破からグラウンダーの早いクロスがオウンゴールを誘い前半19分に先制。徹底したサイドからの攻撃がゴールに繋がった。しかし、その後試合の主導権を握ったのは朝鮮高校。前半20分、MF12の右からのクロスにMF10がゴールを狙うも枠外。25分にも上手くオフサイドラインを突破したMF12が狙ったがゴールならず。前半30分、スルーパスに反応したMF10が相手DF2人を振り切り同点ゴールを流し込む。スピードと相手当たり負けしない強さが光ったゴールだった。1-1とされた鹿島は、チームコンセプトとして見受けられる「前線から相手に前を向かせないプレス」と、「高いディフェンスライン」での守りを徹底し試合を立て直す。また、攻撃では再度からのクロスを徹底。センタリングを上げ続け、前半35分にSB2のセンタリングがゴール左隅に直接決入り勝ち越し。試合はこのまま前半を終了する。

 後半に入り、両チームそれぞれのチームコンセプト通りの試合運びを行い試合は拮抗状態となる。スコアを動かしたのは後半27分朝鮮高校、縦に入った早いボールをMF10が頭で逸らし、MF12がゴールに流し込み2-2の同点。追いつかれた鹿島も意地を見せる。後半29分の右からのコーナーキックにDF2が頭で狙う。GKがはじいたところをMF25が詰めて勝ち越しを決めた。これ以上離されたくない朝鮮高校も、GK1が好セーブを立て続けに見せゴールを狙うもこのまま試合終了。3-2で鹿島の勝利となった。

(文・写真 編集部)