
歓喜の武南イレブン
昌平は後半スタートからMF人見大地(3年)を投入して右2列目に配置したほか、同点にされた後にFW藤松碧士(1年)、逆転された直後にMF根津優羽(3年)を送り込んだ。しかし点取り屋の立野に生きたボールが入らず、エースはシュートを1本も打てなかった。
36分に立野のパスがDFに当たり、そのこぼれ球に反応した藤松が、GK金に先んじてボールを触ると、転がりながらゴールイン。1点差にして時間はまだ残されており、アディショナルタイムは5分あった。44分にカウンターから再び藤松がゴールに迫り、右足を振り抜いたがGK金にがっちり抑えられた。
武南は前回大会まで決勝トーナメントで昌平と7度顔を合わせて7連敗中だった。大山照人前監督時代に3敗し、内野慎一郎監督が就任してからも4敗。それだけに指揮官の喜びもひとしおで、「昌平には悔しい思いを積み上げてきたので、いつか(立場を)ひっくり返そうと思っていた。昌平に勝つため、うまいチームへの対策を1年かけて準備してきました。うれしい」と笑顔がはじけた。
後半の昌平は3本のシュートしか記録できず、持ち味の攻撃力を封じられインターハイ予選との2冠を逃した。芦田徹監督は「夏以降、選手はよく練習して力を付けてきた。勝たせられなかったのは私の力不足。監督の責任です」とファイトした選手をかばい、「後半はシュート精度を上げないといけなかったのですが……。ひと言で言えば力不足。結果を出せなくて残念です」と悔しさを抑えながら気丈に話した。
(文=河野正 写真=大前俊二)
▽第105回全国高校サッカー選手権埼玉予選
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