試合中、ほぼ指示を出さなかった加藤監督は「選手権に入ってから、いままで取り戻せなかった分、成長しており、とてもいい時間を過ごせています。どんな状況になっても最後には勝つなと感じるくらい素晴らしい1週間の練習でした。何も言わなくても自発的に、主体的に、すべてのことに取り組んでいました。またこちらが求めるものを自然と出せていました。あとは私が余計なことを言わないようにするだけでした(笑)」とチームの変化に目を見張った。
次なるベスト4。西が丘に乗り込むのは東京A代表として全国に立った2019年度大会以来、7年ぶりとなる。加藤監督はこれまで都立でも良いサッカーして、内容のあるサッカーをして勝ちあがっていくことにチャレンジした。しかし西が丘行きのかかった試合では跳ね返されてばかりだった。そしてようやく辿り着いた西が丘。
この選手権を通じて加藤監督は忘れていた大事なことを思い出したという。
「都立校らしく粘って、戦う。選手たちが思い出させてくれました。トレーニングだけではない彼らの思いがそうさせました。西が丘に戻れたことで、都立校でもできるんだと思ってもらえれば」と唯一勝ち残った都立の意地をぶつける。
(文・写真=佐藤亮太)
▽第105回全国高校サッカー選手権東京予選
第105回全国高校サッカー選手権東京予選

