東京実業GK1小林大(3年)

 後半に入っても東京実業の徹底したロングボール戦術は変わらない。それでも早稲田実業はキャプテンマークを巻いたCB3小島凛久(3年)を中心にハイボールを跳ね返し続ける。篠田は前線で体を張って起点を作り、DF7山田航平(3年)は果敢に左サイドを縦に仕掛け、右サイドは途中出場のFW11居相虎之介(3年)とFW14飯島啓太(1年)のコンビで仕掛けていった。70分には縦パスを華麗に収めた篠田が縦に勝負しチャンスになりかけたが、DFに阻まれてしまう。

 パワフルな試合展開が続き試合終盤には東京実業イレブンにも疲労が見え始めたが、それでもコーナー付近にボールを運んで時間を使うなど、勝負に徹したプレーをみせる。そしてついに試合終了のホイッスル。最後まで早稲田実業にゴールを割らせなかった東京実業が逃げ切りに成功し、準々決勝に進出を決めた。

▽東京実業・片山智裕総監督
「粘り勝ちという感じですね。満身創痍の中よく走って頑張ってくれて、練習してきたセットプレーも上手くいった。早稲田実業さんはほんとに強かったのでよく勝ったなと思います。(ショートコーナーからの得点だったが)今年はヘディングの強い子はいるんですが、いいボールが中々上がらなくて入らないことが多かったので、変化をつけてやろうかということで練習し始めて、かなり時間をかけてやってきたので、決まってくれてよかったです。うちはそんなに上手いチームではないので戦って戦って、最後のところは上手くやれるように仕込みはしています。今年はリーグ戦でも対策されてきてますが、これが我々の強みなので最後まで信じて貫こうと。(次戦は)成徳さんもパワフルなので、インテンシティ、ヘディング、目の前の相手に1対1で負けないというのをベースに、プラスオンでやってきたことが少し出ればいいかなと思います」

▽東京実業GK1小林大(3年)
 「小学校から左右のキックは練習してきて、高校に入ってからは精度を上げてきたので、今はいい状態になってきました。CBと連携して背後は自分が行くことになっていたので、思い切り前に出ていきました。今は最高ですけど、すぐに切り替えて、東京成徳を倒して西が丘にいって全国に行きたい。(同会場で行われた)成徳の試合を見ていて前にいい選手がいたので、自分がしっかり止めて、攻守に活躍して勝ちたいです」

▽東京実業FW7加瀬翔太(3年)
「最近セットプレーの練習を結構していたので、上手く決められてよかった。FW陣とGKの連携で攻める形が多いので、自分ともう一人のFW(9大山尊琉)で上手く収めるのを意識してやっていました。GKが良いので、自分の武器のヘディングでもっと活躍したい。めちゃくちゃ嬉しいですがまだ通過点。次の東京成徳さんもいい攻撃をしてくるので、守備から入って上手く攻撃で自分が決められたらと思います」

(文・写真=会田健司)

▽第105回全国高校サッカー選手権東京予選
第105回全国高校サッカー選手権東京予選