早稲田実業 vs 東海大菅生

 東海大菅生は74分以降、FKやゴール前の混戦から早実ゴールに迫った。78分には早実のパスミスを奪ってカウンターを仕掛け、途中出場のDF21野代谷櫂がゴールへ向かったが、早実DFが対応。早実も79分に右サイドからのクロスに篠田が頭で合わせ、アディショナルタイムにはカウンターから篠田が独走してシュートを放った。しかし、いずれもGKに阻まれた。早実は最後まで追加点を奪えなかったものの、守備陣が相手の反撃をしのぎ、1点のリードを守り切り1-0の完封勝利を収めた。

 昨年度の選手権に出場した早実だが、今季は関東記念大会の都大会準々決勝で敗退、インターハイ都大会も初戦で敗れた。T1リーグでも苦戦が続くなか、森泉武信監督は「この1年、本当にいい結果が出ている代ではない」と振り返る。それでも、チームは自分たちにできる戦い方を磨いてきた。キャプテンのDF3小島凛久は「(リーグ戦の)後期に入って、早実らしく戦うことをみんなで意識してから、守備の強度は格段に上がったと思う」と語った。

 その言葉を体現したのが、先制点の場面だった。ゴールを決めた在木は、相手がシュートコースを消す守備をしてくることを想定し、「フリックとかで一発裏を狙う」ことを意識していたという。小林のヒールパスを受けてゴールを奪った場面も、相手の前で無理に勝負するのではなく、背後を突く狙いが実った形だった。在木は「ホームで無失点で終われてよかった」と話す一方、「もっと2点目、3点目を決め切るところが課題」と次を見据えた。また次戦の東京実業戦に向けてキャプテンの小島は「相手がガツガツ来るからこそ、自分たちも受け身になる必要はない」と話した。

(文・写真=西山和広)

▽第105回全国高校サッカー選手権東京予選
第105回全国高校サッカー選手権東京予選