また、先制点につながるCKの流れを作った宇留江も、前半の苦戦を重く受け止めていた。「三浦学苑がいい勢いで来て、自分たちは押されていた。それでも粘り強く守り切れた」と振り返り、後半に向けてはロッカールームでの変化を口にした。西城が「目の色を変えろ」と仲間に呼びかけ、チーム全体で気持ちを切り替えたという。3回戦の6-0という結果が慢心につながった可能性にも触れ、「改めて選手権の難しさを感じることができた」と語った。

 桐光学園にとって、この日の勝利は課題と向き合いながらつかんだものだった。宇留江は「セットプレーも一つの強み。次からもセットプレーで圧倒できたらいい」と前を向く。目指すのは、神奈川県代表の座を奪還し、日本一になること。その目標に近づくためには、苦しい試合でも自分たちのサッカーを貫き、チャンスを確実に仕留める力が必要になる。西城の2ゴールでつかんだ準決勝進出。この80分で突きつけられた課題を次の戦いで乗り越えられるか。桐光学園の冬への挑戦は、ここからさらに厳しさを増していく。

(文・写真=西山和広)

▽第105回全国高校サッカー選手権神奈川予選
第105回全国高校サッカー選手権神奈川予選