2日、T3リーグA ブロック第4節、実践学園(B)対 FC東京U-18(B)の一戦が人工芝のピッチ、東京ガス武蔵野苑多目的グランドで行われた。3節終了時点で2勝1敗のFC東京U-18(B)は前節都立石神井戦で5対0の大勝を収めるなど好調を維持。その高い攻撃力に注目が集まる。対する実践学園(B)はここまで1勝1敗1分け。この試合で勝ち点3を獲得して順位を上げたいところ。

 試合は序盤、赤のユニフォームを身にまとう実践学園(B)がペースを握る。4-4-2の布陣で試合に臨むと開始早々、5番がミドルシュートを積極的に狙う。いきなりの先制ゴールとはならなかったが、中盤からバックラインにかけてボールを持った時の前線の選手の動き出しにキレがあり、FC東京U-18(B)ゴールに迫っていく。速攻のスタイルというはっきりした攻撃の狙いが最初から見受けられた。

 一方のFC東京U-18(B)も4-4-2を基本フォーメーションに据え、徐々に自分たちのペースに持ち込んでいく。守備に関しては「プレスをしっかり強くかけろ」という指示の声も響き、プレススピードが速く、実践学園(B)に速攻の形を作らせない。確実な守備から攻撃の狙いはパスで崩すこと。ボールポゼッションを高める中で迎えた17分には、ゴール前でショートパスを繋ぎ、FW39番がシュートを放つがこれは実践学園(B)DFのブロックに防がれた。

 前半も半分を過ぎた辺りからは圧倒的にボールを保持するFC東京U-18(B)が怒涛の攻撃を仕掛けていく。25分、この試合初めてパスワークと前線の連動性から決定的な崩しを見せると、39番の右クロスにゴール前で29番が右足で合わせるが惜しくもバーの上。続く27分には、右サイドを駆け上がった右SB20番がクロスを送り込み、その流れからスルーパスに反応した28番がGKと1対1の局面を迎えるなど波状攻撃を繰り出すがなかなかゴールに結びつかない。

 それでも両サイドを大きく使った展開は確実に実践学園(B)DFの守備の綻び、プレスの甘さを生み出していく。すると迎えた38分、攻め立てる中でゴール前中央からの34番・内田宅哉が放ったミドルシュートが低い弾道でゴール左隅に突き刺さりようやくFC東京U-18(B)が先制点を奪った。

 相手のパスサッカーにしっかりと食らいついてきた実践学園(B)であったが先制点を許す苦しい展開。守備に追われる時間が長い中、久々の攻撃は42分、左MF24番が中央をドリブル突破からGKと1対1のビックチャンスを作るも決めきれず。前半終了間際に訪れた決定機を活かせなかった実践学園(B)は1点のビハインドを背負って後半の戦い迎える。

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