プリンスリーグ関東参入決定戦が12月23日に保土ヶ谷サッカー場にて行われた。勝利したチームがプリンスリーグ関東に昇格する、負けられない戦い。
全国サッカー選手権が控えている昌平高校は、勝利して勢いを更につけたい。
対する栃木SCユースはエースの選手を中心に、試合の流れを掴みたい。

キックオフと共に、細かいパスでリズムを掴んだのは昌平高校。
10分、得意の右サイドからの上がりを見せた6番・篠崎亮の早いクロス。受けた8番・蛭間 諄耶がゴール右にコースを狙いゴールを決める。
勢いもそのままに続く13分、9番・白石勝己がふわりと浮かせたボールは10番・和田幹太のヘッドでゴールネットを揺らす。

2点を追う栃木SCは、パワーを持つ38番・明本孝浩を中心にボールを追う。
ボールを取ると中盤の選手がゴール前まで一気に攻め込むが、ネットを揺らす事無く、前半が終わってしまう。

後半に入って、流れを掴みたい栃木SCは前線での連携を発揮。ワンツーや、前線からボールを奪いに行く。
17分、6番・黒崎隼人のクロスに反応した10番・法師人将太がシュートを放つが惜しくもゴールの枠を捉えない。昌平もスペースを巧みに使い前線まで攻めるが、シュートは生まれない。
ここで栃木SCが交代のカードを2枚切り、試合を落ち着かせる。
交代で入った11番が30分、ロングボールを上げる。右サイドの14番・森俊貴から綺麗なクロスが入るが昌平DFに阻まれる。

中盤からの攻め上がりに耐える昌平は、ボールを捕らえると前線の9番・白石勝己にボールを集めるも届かず。
互いにシュートが決めきれない中、試合は終了。
早々に流れるようなパスで連携を魅せた昌平が勝利。来季プリンスリーグへの昇格を手にした。

(取材・文=新井恵)