1月2日、第93回全国高校サッカー選手権大会の2回戦が行われた。駒沢陸上競技場で行われた東京A代表國學院久我山と宮崎代表日章学園は劇的な幕切れとなった。

 前半11分、國學院久我山は、前原戦で決勝ゴールを決めた小林和樹がゴール前に飛び出し決定的な場面を作るが、ここは日章学園DF陣がシュートを打たせない。
 一方の日章学園も前半終了間際、PA内で決定的な場面を作り出すが持ち前の堅守でシュートを打たせない。両者とも堅い守備を見せた前半は0対0で折り返す。

 後半、まず試合を動かしたのは日章学園だった。後半10分、河野翔太が國學院久我山DFラインの裏に抜け出しシュートを放ち先制。予選を通じてこれまで得点を取られたことのない國學院久我山からゴールを奪う。

 その國學院久我山も慌てることなくチャンスを狙い続ける。そして我慢を続けた後半34分、檜垣寧宏のCKに花房稔が頭で合わせ、遂に同点に追いつく。
 その後もゴールを狙う國學院久我山。後半アディショナルタイムには名倉巧がシュートを放つも惜しくもポスト直撃。決勝点は奪えず、試合はPK戦へと突入する。

 このプレッシャーのかかる場面、先行の日章学園4人目が外してしまう。國學院久我山はこの後4人目、5人目もキッチリとボールをゴールにおさめ、3回戦進出を決めた。
 3回戦の相手はこちら全国の常連・京都橘(京都)。試合は3日、駒沢陸上競技場で行われる。