試合風景

先制点を奪い、歓喜の輪が出来る鹿児島城西イレブン

鹿児島城西、最後まで刈谷に隙を与えず3回戦へ

 4得点を奪って快勝した1回戦の福井工戦は、攻撃陣の奮闘が光った鹿児島城西。対する刈谷山形中央を相手に4得点を奪っており、この2回戦は今大会屈指の攻撃力を持つチーム同士の対決となった。

 試合の立ち上がりは中盤でボールを奪い合う互角の展開。互いに好機を作りだすまでには至らず、こう着状態のまま時計の針が進んでいくこととなった。その中で先手を取ったのは鹿児島城西。前半終了間際の35分にMF永吉広大のロングフィードからFW眞田颯が抜け出すと、GKとの1対1も冷静に制して待望の先制弾。これで勢いに乗った鹿児島城西は後半開始早々の40分にCKからDF生駒仁、42分にはMF松村直輝 がネットを揺らして相手を突き放した。

 しかし、鹿児島城西は3点のリードを奪うと、押し込まれる場面が多くなる。それでも、プロ注目の逸材である184cmの大型CB・生駒が空中戦で強さを発揮。特にサイドからのクロスボールでは類い稀な防空能力を発揮して、相手に競り負けることはほとんどなかった。すると、63分に眞田がこの日2点目となる得点を奪取。66分に刈谷のMF水野智大に1点を返されたが、最後まで相手に隙を与えず3回戦へと駒を進めた。

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