浦和南イレブン(写真=古部亮)

 ベテランの野崎正治監督は「相手は守備も良くスキがなかった。中盤の3人にこぼれ球を拾われ、回収できずに後手に回ってしまった」と残念がった。それでも「ここまでよくやったと褒めてあげたい。公立校の伝統を消してはいけない。OBとしてもうれしい」と奮闘した教え子でもある後輩の労をねぎらった。

 主将の左SB橋本優吾(3年)は「準備はしてきたが、足りないところがあったのかもしれない。前半1失点なら大丈夫だったけど、後半に盛り返せなかったことが悔やまれる」と敗因を語った。

 昌平は10月3日付で藤島崇之監督が退任。代行として指揮を執る村松明人コーチは「バックラインとGKが崩れなかったことが勝因のひとつだと思う」と述べた。初采配となった10月7日のプレミアリーグ、尚志(福島)戦からここまでの苦労については「今までやってきたものをベースにするつもりでしたが、(逆転負けした)尚志戦の結果から全国のトップは難しいと思い、サイドバックやボランチのあり方を考えました」と説明した。

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第102回全国高校サッカー選手権埼玉予選