FW高橋旺良が軸の中央学院の攻撃に、拓大紅陵の守備陣は粘り強く対応した(写真=多田哲平)

 後半もU-17日本代表のFW11高橋旺良(3年)を軸に打開してくる中央学院の攻撃にしぶとく食らいついた。

 46分には大きな追加点。右CKをファーサイドでFW23新明翔太(3年)が頭で合わせて決めてみせた。

 これで余裕を得た拓大紅陵は、さらに70分に3点目をゲット。左サイドでボールを持った行者のクロスから逆サイドへ走り込んでいたMF20飯田翔音(1年)がヘディングで合わせた。

 リードを3点に広げた拓大紅陵だったが、中央学院も簡単には勝たせてくれない。78分、MF18酒見直樹(3年)にPKを決められ、79分には高橋のドリブルシュートで追加点を与えて1点差に詰め寄られた。

 それでも終盤まで猛攻を受けながらリードを守りきり3-2で勝利。3回戦へと駒を進めた。22日の3回戦では、暁星国際と八千代の勝者と対戦する。

 嘉藤大樹監督は「中央学院さんは伝統的なスタイルがあるので、しっかりとした分析と対策が必要で、簡単ではありませんでした。でも、うちの選手たちがゲームの中で自信をつけてきたのかな」と手応えとともに試合を振り返った。一方で「最後に2失点してしまうのは、まだまだ走力が足りない」とさらなる要求も忘れなかった。

 そして2019年に始まったローヴァーズFCとの提携による影響について「やはり戦術など専門的な部分を落とし込めるようになり、選手たちがよく理解するようになった。そこはメリット」と嘉藤監督は語った。

 かたや敗れた中央学院もさすがの技術力を発揮。高橋は圧倒的なスキルで敵陣を打開し、FW10大森侃太(3年)も優れた突破力を披露。GK1小舟凰雅(3年)は1対1など決定機を何度も防ぎ、FW9永井倫太郎(3年)はスピード溢れるドリブルを見せた。

(文・写真=多田哲平)

▽第102回全国高校サッカー選手権千葉予選
第102回全国高校サッカー選手権千葉予選