岡山学芸館 vs 瀬戸内(写真=寺田弘幸)

 高原監督は「太田は前で起点になってくれるし、シュートセンスもあって大事なところで意外に点も取る。あと、香西も一生懸命にやって起点になれる。この2年生コンビは本当に成長してくれた」と頷き、「今年の春先はどうなるかと思ったけど、ここに田口(裕真)も戻ってくれば面白くなると思います」と選手権を見据えた。

 現在はケガで離脱している主将の田口の復帰間近。前年の大会覇者は今年も自信をもって大会に入っていく態勢を整えている。

 一方、瀬戸内はプリンスリーグで3連敗を喫して選手権に臨むことになった。田中健二郎監督は「今年は勝負弱いんです。そこがシーズン通して修正できていない」と苦い表情も、攻撃においてはとても魅力のあるチームだ。

 前線を1トップ2シャドーで形成し、シャドーに入る主将の美藤慶音が中心になって多彩な攻撃を展開。両サイドも高い位置をとってゴールへ向かえるチームになっている中で、瀬戸内も2年生FWがキーマンになる。今節も1トップに入って奮闘した上岡士恩は夏に入ってポジションをつかみ始めた成長株で、田中監督は「体も一回り大きくなって、だいぶ入れ替わったりもできるようになってきました。なんですけど、今日の試合を見ててもらっても分かると通り、フィニッシュワークはまだまだです」と話す。

 10月29日から始まる広島県予選の決勝トーナメント。上岡の得点力が瀬戸内の2年ぶりの全国出場へのカギを握りそうだ。

(文・写真=寺田弘幸)

▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2023 中国
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