帝京長岡 vs 北越

 試合は70分(35分×2)で決着はつかず、20分(10分×2)の延長戦に突入。二度に渡って追いつかれたと帝京長岡と、追いついた北越。勢いは後者にあると思われた。だが、試合巧者の帝京長岡はその逆境を楽しむかのように、またひとつギアを上げる。延長前半7分、廣井の低弾道の右CKのこぼれ球をDF清川郁生が右足で押し込み3-2と勝ち越すと、延長後半3分に岡村がこの日2点目を決め、激戦に終止符を打った。

 試合後、谷口哲朗総監督は「うちは延長までもつれ込み、明日(決勝)に向けてダメージは残るが、勝つことだけ考える」と話した。

 延長前半7分に決勝点を挙げた清川は今季公式戦初ゴール。「入って良かった。2回追いつかれたが、チームに焦りはなく、逆にこの状況を楽しめた」と笑顔。続けて「決勝戦、自分はまず守備からリズムを作り、攻撃では周りの選手が生きるようなパスを送りたい。うちはインターハイに懸ける思いも強いので、絶対に勝つ」と気合を入れ直した。

▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)新潟予選
令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)新潟予選