貫録を示した大宮U18が健大高崎を下し、7大会ぶり3度目の優勝

大宮U18は7大会ぶり3度目の優勝(写真=河野正)

 第41回浦和カップ・さいたま市招待高校サッカーフェスティバル最終日は30日、埼玉スタジアム第3グラウンドで決勝が行われ、大宮アルディージャU18(埼玉)が健大高崎(群馬)に2-0で快勝し、7大会ぶり3度目の優勝を遂げた。最優秀選手には大宮の新1年生MF登丸楓吾が選ばれた。

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 予選リーグC組を4連勝で首位通過した大宮は、前々回覇者でD組1位の敬愛学園(千葉)との順位決定戦(準決勝)も1-0で制し6度目の決勝に進んだ。健大高崎は、2勝1分け1敗で予選リーグB組を首位で勝ち上がり、順位決定戦では予選リーグA組トップの佐野日大(栃木)に2-1で競り勝ち、初の決勝に駆け上がった。

 4-4-2システムの大宮は、1年生が5人先発。右SB斉藤秀輝、左SB大西海瑠、ボランチ菊浪涼生、右2列目の登丸に、2トップの一角である磯﨑麻玖だ。磯崎は191センチの大型FWで、5人とも下部組織のU15から昇格した才能豊かな選手ばかりだ。

 個の能力で上回る大宮は、立ち上がりからテンポよくボールをつないでは敵陣に攻め込み、4分に早々と先制した。右サイドでパスを預かったFW高橋輝(新3年)が抜群のキープ力でゴール前に持ち込み、右足で強烈な先制弾を蹴り込んだ。

 2分後にも斉藤が積極的に攻撃参加して惜しいシュートを放つなど、MF石川颯(新2年)の好パスを軸にチャンスを構築。マイボールを丁寧に動かして攻勢の時間帯をキープし、前半を1-0で折り返した。

 後半7分には、登丸が中央やや右から巧みにカーブをかけた右足シュートを決めて加点。その後は相手の猛攻に遭って何度かピンチを招いたものの、主将の大型CB小澤晴樹(新3年)を中心に粘り強く忠実に応対し、予選リーグからの全6試合を無失点で制する完全優勝。出場チームで唯一、高円宮杯 JFA U−18サッカープレミアリーグ2022 EASTに所属する貫禄を示した。

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▽第41回浦和カップ高校サッカーフェスティバル
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