名将に恥じない戦いぶりで新生長崎総科大附が発進

長崎総科大附 vs 島原商(写真=藤原裕久)

 1月7日に亡くなられた高校サッカーの名将、小嶺忠敏さんが生前に率いた3校の内、初めて指揮を執った島原商と、亡くなるまで率い続けた長崎総科大附。1月16日に長崎市の長崎県スポーツ協会人工芝グラウンドで行なわれた令和3年度長崎新人戦(新人選手権大会)2回戦で、名将の教えを色濃く残す2校が対戦し、徹底的に攻撃的なサッカーを貫いた長崎総科大附が島原商に6-0で大勝。力強く新チームの第一歩を踏み出した。

 両チームともに喪章を巻き、小嶺忠敏監督へ黙祷を捧げて始まった試合は、互いに球際へタイトに迫る激しいぶつかり合いでスタート。前線から積極的にプレッシャーをかけようとする島原商業だが、走力で上回る長崎総科大附は長いボールを効果的に使い押し気味に試合を展開していく。守っては素早いチェックで島原商に前でボールを回させない長崎総大附属は、前半15分に平山零音の右CKから最後は京谷來夢が押し込み先制点。リードを許した島商はこの後も、長崎総大附属の前にジリジリと押し下げられる時間が続くが、GK田中謙郎の好反応にも助けられ無失点でしのぐと、徐々にセカンドボールを回収する場面が増えていく。しかし縦への攻勢を緩めない長崎総科大附は、前半31分に左からのクロスを最後は筒口優春が決めて2-0。33分にも尾島栞蓮が追加点を奪い、3点差で前半を折り返す。

【次のページ】 勝利を確信した長崎総大附

▽令和3年度長崎新人戦(新人選手権大会)
令和3年度長崎新人戦(新人選手権大会)