静岡学園が前回大会準決勝の雪辱を果たす!前回王者の藤枝明誠を下しファイナルへ

J2磐田入りが内定している静岡学園10番古川陽介

 試合開始前の見た目の印象は、藤枝明誠イレブンは高身長で体つきがしっかりとした選手が多数。しかし、サッカーは体格差で勝負が決まるスポーツではないと、J2磐田入りが内定している静岡学園10番古川陽介が、チームの伝統の個人技で突破し挨拶代わりのシュートを放つと、早くも前半6分にはCKから4番伊東進之輔がヘディングで決めて先制に成功。

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 開始早々に先制ゴールを許した藤枝明誠だったが、失点後に徐々にペースを握っていく。すると前半14分、藤枝明誠13番李が右サイドのゴールライン付近から個人技で相手を抜きPA中に侵入してマイナスの折り返しを16番達城椋がシュート。この決定機は逃してしまうも、同27分に左サイドからクロスを静岡学園のDFがクリアしきれなかったところを16番達城が拾い、思い切り良く右足を振り抜くと鮮やかにゴールネットへ突き刺さり同点。

 追いついた藤枝明誠、追いつかれた静岡学園。白熱したゲームは、同36分、果敢に左サイドで個人技を駆使し魅了していた静岡学園10番古川が右サイドからのクロスをファーサイドで体制を崩しながらもスライディングで押込み前半を終える。

 後半に入り、追加点を狙いにいく静岡学園は、後半23分に19番松永颯汰が左サイドからクロスを上げて12番荒井駿希が中央でヘディングするもゴール枠上へと外れる。刻一刻とすぎていく時間。ロスタイムに差し掛かろうかというところで、今度は藤枝明誠が猛攻を仕掛ける。しかし、静岡学園は時間を上手く使って1点差を守り切り第99回全国高校サッカー選手権静岡予選準決勝の雪辱を果たした。

 全国大会出場まであと1勝、決勝の相手は藤枝東とこちらも全国に名を馳せる名門校だ。新人戦と県総体に続く''県内3冠''が懸かる決勝は13日午後1時キックオフとなっている。

▽第100回全国高校サッカー選手権静岡予選
第100回全国高校サッカー選手権静岡予選