2年連続で冬の選手権で8強に入った昌平が幸先の良いスタート

昌平イレブン

 2年連続で冬の選手権で8強に入った強豪校が幸先の良いスタートを切った。

 10月16日、第100回全国高校サッカー選手権埼玉予選2回戦が行われ、この試合が初戦となる昌平飯能南と対戦。序盤から積極的に攻撃を仕掛け、5-0で勝利し3回戦進出を決めた。

 直近の高円宮杯 JFA U−18サッカープリンスリーグ2021関東では前橋育英に0-3、矢板中央に2-5で敗れるなど、予選を前に不安を残していた昌平。いずれの試合も決定機を作りながら決め切れずに終わっていただけに、飯能南戦はいかにゴールを奪うかがポイントだった。

 その中で昌平はショートパスを主体とする攻撃で相手を翻弄。ゴール前では荒井悠太(2年)や篠田翼(2年)が積極的にドリブルで仕掛け、両サイドバックの篠田大輝(3年)や小山田直人(3年)も高い位置を取って攻撃に厚みをもたらした。8分にアーリークロスに合わせた荒井が頭で先制点を決めた以降はなかなかゴールが奪えなかったが、それでもボランチの平原隆暉(3年)を中心に粘り強くボールを動かして追加点を狙う。

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昌平 vs 飯能南

 その攻撃が実を結んだのは後半だ。ハーフタイム明けから投入されたFW井出蓮(3年)が相手の背後を狙う動きでチャンスを作ると、3分に篠田翼の折り返しに合わせて追加点を奪う。勢いに乗った昌平は12分にも井出のシュートのこぼれ球に篠田翼が反応してリードを広げると、19分にも荒井が強烈なミドルシュートを突き刺す。4-0とした昌平は最後まで集中力を切らさずにゲームを進め、33分には篠田大が直接FKを決めて勝負あり。終わってみれば5-0の快勝で、ベスト16進出を決めた。

 試合後、藤島崇之監督は攻撃陣の活躍ぶりを称賛。「(怪我から戻ってきた)平原がいると全然違う。いろんなプレーができる。(良くなった)米陀もタメを作れるので、チームとしてシュートまで持っていける」と、リーグ戦で覗かせていた課題が改善された点を素直に喜んだ。とはいえ、出場権を獲得するためにはあと4つ勝たなければならない。ベスト16以降は相手のレベルも上がり、一筋縄ではいかない相手が続く。2回戦で掴んだ手応えを次戦に活かせるか。復調の兆しが見える昌平が今後のどのような戦いを見せるのか注目だ。

▽第100回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第100回全国高校サッカー選手権埼玉予選