所沢中央の10番山田輝が1G1Aの大活躍で大宮東を3-2で撃破

競り合う所沢中央10番MF番山田輝と大宮東10番MF村瀬啓太

 10月9日、第100回全国高校サッカー選手権埼玉予選の決勝トーナメント1回戦、1次予選免除校の大宮東と、1次予選を勝ち上がった所沢中央の一戦が行われた。

 試合開始早々に試合が動く。左からのロングパスを所沢中央10番MF山田輝(3年)がDFの死角から斜めに抜け出し、ゴールキーパーが飛び出して来たところを冷静に交わして、右足で流し込み先制ゴール。いきなり失点をした大宮東だったが、すぐに追いつく。23番MF鈴木大斗(2年)のクロスボールが、FWの頭上を抜け、そのままゴールへ吸い込まれた。

 すぐに同点に追いつかれた所沢中央だったが「インハイ予選で慶応志木とのブロック決定戦でも試合開始すぐに先制してすぐに取られていて、同じような展開だったので、失点後も落ち着いて試合を運べた」(八木原監督)と話すように、先制点を決めた10番MF山田輝(3年)を中心に試合を落ち着かせる。大宮東の6番MF山辺心太(3年)の鋭いミドルシュートも1番GK田中望夢がファインセーブで、得点を与えない。すると、所沢中央は、7番MF廣田樹(2年)のCKをファーサイドで5番DF中野真翔がヘディングで合わせ2-1と勝ち越して前半を折り返す。

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 1点のビハインドの大宮東は、後半開始早々から所沢中央ゴールに迫るも、所沢中央は2番DF大曽根幹(3年)と3番櫻井侑成(3年)が中心となり大宮東の攻撃を跳ね返す。「このままでは絶対に終わらないから、そこで消極的になるな、守りに入りすぎるなと。そういう気持ちをもってやろう」と所沢中央の八木原監督の指示通り、所沢中央は10番MF山田輝(3年)と14番MF豊泉凌(3年)を起点として攻撃鋭い攻撃を仕掛ける。

 そして後半23分には、中央でボールを受けた10番MF山田輝(3年)がゴールに向かいドリブル、右サイドを駆け上がった8番MF松尾龍之介(3年)へ敵の背中を通すスルーパス。狙い通りの展開で、GKと1対1になり、それを冷静に決めて3-1と突き放しに成功。所沢中央は終了間際に11番FW麻生湧雅(3年)にゴールを許すも3-2で勝利し1回戦を突破した。

 勝利した所沢中央の八木原監督は「3点目が大きかった。次の試合も選手を信じて勝利に向けて戦います」と意気込んだ。所沢中央は2回戦で県立浦和に勝利した埼玉平成と10月16日に対戦する。

▽第100回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第100回全国高校サッカー選手権埼玉予選