金光大阪がFW小松勇輝クワァベナのゴールで粘る大冠を振り切る!準々決勝の相手は大阪王者の阪南大高

圧巻のヘディングシュートで先制点を奪った金光大阪FW小松勇輝クワァベナ

 10月24日、第100回全国高校サッカー選手権大阪予選の6回戦が行われ、金光大阪vs大冠は金光大阪がFW小松勇輝クワァベナのゴールで粘る大冠を振り切り1-0で勝利。金光大阪は準々決勝で阪南大高と対戦する。

 金光大阪は5回戦から登場し河南を2-0で破りこの試合に臨む。対する大冠は2回戦から勝ち上がり、4回戦5回戦では所属リーグが上のカテゴリーのチームを倒し快進撃をみせここまで勝ち上がってきた。

 前半、金光大阪は球際でファイトする大冠の守備に手を焼き中々フィニッシュに持ち込むことが出来ない。その中でも7番MF佐野貴都にシュートチャンスが訪れるもゴールを割る事は出来ず。大冠は格上を相手に善戦し守るだけではなく、ゴールを狙う姿勢も見せる。しかしこちらもシュートまでは行けず、前半はスコアレスで終了。

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 この大舞台を楽しむかのように充実した表情でベンチに引き上げてきた大冠イレブン。そしてハーフタイムを挟みいざ決戦の後半に挑んだ。しかし、後半に入ってギアを上げた金光大阪が試合の均衡を破る。49分、左サイドから後半開始に投入された16番光安涼太が鋭いクロスを中に供給すると、ファーサイドで待ち受けた小松勇輝クワァベナが滞空時間の長いジャンプで合わせヘディングシュートをゴールネットに突き刺した。

 先制に成功した金光大阪は56分に4番DF井上七音にも追加点を決めてそのまま2-0で勝利。前半苦戦はしたもののしっかりプリンスの力を見せつけ次戦に駒を進めた。

 公立校で16強入りを果たす快進撃を続け、この試合でも前半を無失点で乗り切った大冠だったが、後半に被弾しシュートも打つことが出来なかった。高田真光監督は「相手のゴールはスーパーでした」と金光大阪のゴールを絶賛し、「あれは誰が悪い訳でもなく、どう防げばいいかわからないです。自分たちの緩さとか甘さで失点した訳ではないので逆に清々しいです」と素直に相手のプレーを称賛しグッドルーザーとして大会を去った。

 勝利した金光大阪は準々決勝に進出し次戦、夏の大阪王者である阪南大高と対戦する。今年のプリンスリーグでは2戦2敗と分が悪いが、直近の13節での対戦時は89分まで0-0と阪南大高を苦しめた。エースのFW小松勇輝クワァベナも選手権で2戦連発と乗ってきているだけに、無失点の時間を続け接戦に持ち込みたいところだ。金光大阪が去年の準優勝を上回る為にも次戦は大一番になる。

 (文・写真=会田健司)

▽第100回全国高校サッカー選手権大阪予選
第100回全国高校サッカー選手権大阪予選