試合風景

修徳が初戦突破!松岡侑輝、薄井亮祐のゴールで都立葛西南を破る!

 平成27年度新人選手権大会第1地区2回戦、6日に行われた葛飾野高校グランドこの日の第1試合は都立葛西南修徳の対戦。言わずと知れた東京屈指の名門修徳が、初戦で都立葛西工を破った都立葛西南の挑戦を受けて立つ構図の中、注目のキックオフを迎えた。

 序盤から前評判通りの攻勢を仕掛けたのは修徳
 4-4-2の布陣を敷いて前線への推進力を高める。MF石川知稔、MF牧野純己の両翼は縦への突破を図り、2トップを組むFW松岡侑輝とFW根岸航は上下の関係性を築きながら好機を覗う。比較的高い位置にDFラインを保つ都立葛西南に対してオフサイドを取られる場面も散見したが、13分には根岸、松岡によるホットラインがいよいよ開通。根岸のスルーパスに抜け出した松岡がGKとの1対1を冷静に沈め、修徳が先制に成功する。

 その後も修徳の主導権掌握は続く。
 1、5列目の位置でのプレー時間が多く見られた根岸に加え、MF中村海斗、MF福岡颯樹のダブルボランチを起点に両サイドから攻撃を展開。22分には、左サイドを押し込むとクロスのこぼれ球に福岡がシュート。前線の運動量の低下が見て取れた25分以降にはベンチからも盛んにゲキが飛ぶ中、この日大会初戦を迎えた修徳が1点のリードを得て前半を終えた。

 一方、CB清水智、GK永井航らを中心に修徳の攻撃を1失点で凌いだものの、劣勢を強いられる都立葛西南
 DF陣の踏ん張りに応えたい攻撃陣はなかなかチャンスを作り出せず、前半のシュートは手元の集計でわずかに1本。後半開始と同時にFW村上蓮、MF宮島祐太と2人の攻撃的選手を同時投入、さらには清水のFW起用を筆頭にポジション変更を敢行しながら反撃を試みるが決定的なチャンスを作り出すまでには至らず。修徳1点リードのまま試合は終盤戦へと突入する。

 1点リードも次なる一手に欠く修徳はFW薄井亮祐の後半途中投入により攻撃を活性化。52分にはゴール前中央へ福岡、薄井と繋いで最後は根岸がシュート。このシュートは枠を捕えることはできなかったものの、およそ5分後には薄井が決定的な仕事。57分、左サイドを深く突破した牧野のクロスに、ファーサイド待ち構えた薄井が蹴り込む。まさにベンチの采配見事的中、貴重な追加点を挙げた修徳がリードを2点にひろげ試合を決めた。

 

 松岡、薄井のゴールで大会初戦を飾った修徳、次戦は4強進出を懸けて都立葛飾野と対戦する。

(文・写真 金子 侑史)