岡山学芸館、羽黒に先制許すも後半逆転でインターハイ8強の底力示す!

岡山学芸館イレブン(写真提供=オフィシャルサポート)

 コロナウイルス感染拡大防止のため、3回戦までは保護者・学校関係者以外の入場を禁ずる無観客で開催されている「第100回全国高校サッカー選手権大会」。山形県大会決勝戦でインターハイ出場の東海大山形を破り3年ぶり8回目の出場を決めた羽黒と、岡山大会決勝戦では第85回大会で全国制覇した作陽をPK戦で下し2年ぶり4回目の冬・全国に進んだインターハイ8強・岡山学芸館による1回戦は、12月29日(水)に神奈川県横浜市のニッパツ三ツ沢球技場で開催された。

 共に「4-2-3-1」を採用した両校のスターティングイレブンは以下の通り。羽黒はGKが1渡辺賢斗(3年)。4バックは右から6田中美登(2年)、19瀬戸遥太(2年)、負傷でベンチスタートの5岩村光晟(3年)に代わりキャプテンマークを巻いた10吉田真(3年)、2越前谷公哉(3年)。中盤はダブルボランチに7足達健太(3年)と4佐藤遼也(3年)。右に8小玉翔太(3)、左は全国大会でメンバー入りした15市原天斗(2年)、トップ下に14荒井晴太(2年)。ワントップは9吉波胤希(3年)となった。

 対する岡山学芸館はGKが1寺島紳太朗(3年)。4バックは右から8岡本温叶(2年)、3井上斗嵩(2年)、5坂田陸(3年)、7竹川奏(3年)。中盤はダブルボランチに6木村匡吾(2年)と19小野大輝(3年)。右に13寺脇琉生(3年)、左は18森柊真(3年)、トップ下にインターハイ優秀選手のキャプテン10山岡亮太(3年)。ワントップは9今井拓人(2年)となった。

 

 キックオフ直後に攻勢をかけたのは岡山学芸館。1分5秒で竹川のロングスローを受けた今井がファーストシュートを放つと、6分には寺脇、31分には再び今井が決定的なシュートを放つなど、インターハイ8強の実力をワイド・インサイドの両方を用いた攻撃で見せつける。

 ただ、羽黒はそんな圧力にも冷静に対処した。9分に右CKから越前谷がクロスバーを叩くシュートで15大会ぶり勝利への強い意思を示すと、サイドアタッカー陣と吉波の快速を活かしたカウンターで反撃。そして38分、歓喜の瞬間は雪のような白いユニフォームから生まれた。

 

 羽黒は自陣左サイドから市原が放ったロングボールを受けた吉波がドリブルでPA左に侵入し、オーバーラップをかけた足達に絶妙のスルーパス。足達が放ったクロス気味のシュートに抜け目なく押し込んだのは荒井。狙っていた形を全部出した羽黒は1-0で前半を折り返すことに成功した。

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▽第100回全国高校サッカー選手権
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