都立大泉がPK戦の末に日大櫻丘を下しブロック決勝進出

日大櫻丘 vs 都立大泉(写真=矢島公彦)

 夏のインターハイ出場を目指す戦いが無観客の中、東京都各支部でも先週末から予選がスタート。4月29日も都内の各会場で試合が行われた。南支部2回戦では1回戦で佼成学園にPK戦の末に勝利した都立大泉と初戦で都立松原を接戦の末に下した日大櫻丘が対戦した。試合は前半28分に日大櫻丘が先制するも後半26分に都立大泉が同点に追いつき前後半を終了し、勝負の行方はPK戦にもつれ込む。PK戦は両校1本ずつ外すも都立大泉GK七元杏理が5本目をビッグセーブでゴールを死守。4-3で都立大泉がPK戦を2試合連続で制してブロック決勝に駒を進めた。

▽日大櫻丘高校スターティングメンバー
GK1 佐藤秀悟
DF23 菊池青嵐
DF4 植田創太
DF6 川上正人
DF3 水野空
MF8 中西輝吏
MF14 津田祐樹
MF10 志村雅也
MF7 桝本歩希
MF9 吉岡真
FW11 平井敦也

▽都立大泉高校スターティングメンバー
GK1 七元杏理
DF2 小松稜
DF4 山本廉
DF10 澤田祐作
DF12 平野裕太
MF5 三分一翔太
MF7 萬城目雄大
MF14 佐藤遼太郎
MF18 南和秀
FW9 山口とわ
FW11 片所陽光

 試合は序盤から都立大泉が積極的に攻撃を展開するも日大櫻丘の堅守を前になかなか決定機まで持ち込めない。日大櫻丘はチャンスが少ない中、前半28分にカウンター攻撃からMF8中西輝吏が左サイドを突破。中央へのクロスをペナルティーエリア僅か外のゴール正面でMF7桝本歩輝がボールを受け右足を振り抜くと、これがゴール右に突き刺さり劣勢だった日大櫻丘が先制点を奪う。1点のビハインドとなった都立大泉はMF14佐藤遼太郎を中心に攻撃を組み立てるもフィニッシュが決まらない。前半は都立大泉の攻撃が優勢も1-0で日大櫻丘リードで試合を折り返す。

 後半も序盤から都立大泉の攻撃となるが得点が奪えない。すると日大櫻丘に徐々に攻撃チャンスが増え、後半16分にはペナルティーエリア付近ゴール正面でのフリーキックのチャンスを得る。日大櫻丘MF10志村雅也がフリーキックを放つも相手ディフェンスにクリアされ追加点ならず。試合は膠着状態が続くも迎えた後半26分、都立大泉はゴール前の混戦から最後はMF14佐藤遼太郎がヘディングで押し込み遂に同点に追いつく。その後は一進一退の攻防となるも両校ともチャンスを決めきれず1-1で後半が終了。勝負の行方はPK戦に突入した。

 PK戦は都立大泉が先行で開始。後攻の日大櫻丘が2本目を外し都立大泉が有利となるも都立大泉は5本目を外してしまう。しかし後攻の日大櫻丘の5本目を都立大泉GK1七元杏理がビッグセーブ。結局、1回戦に続きPK戦を制した都立大泉が2回戦を突破。都立大泉は支部予選突破をかけてブロック決勝でT4リーグ所属の早大学院と戦う。一方、少ないチャンスの中で先制点を決めた日大櫻丘だったが、最後まで守りきれず無念の支部予選2回戦敗退となった。

(文・写真=矢島公彦)

▽令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選
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