当日行われた県立飯能南高校対国際学院高等学校の一戦、国際学院の見事な逆転劇で盛り上がる会場で、西武文理高等学校と県立川口東高等学校の一戦は行われた。西武文理はトーナメント一回戦から、川口東は1次予選を戦い抜いての出場となる。 

 どちらも両者布陣は4-4-1-1ぎみであるが、西武文理の梅村秋典、4番の大きさが際立って見える。立ち上がりは、長身FW24番梅村秋典目がけてボールを放る西武文理がややペースを握る。対する川口東は、左サイド23番富田渉のスピードが目立つも、両者ともパスが2、3本しか繋がらない状況が続く。

 そんな中、前半19分、ボックス内に放られたボールに対し、梅村秋典が体を張り、こぼれたボールに田辺耀平が反応し、ミドルシュート。惜しくも枠から外れる。この辺りから田辺、米山大輝を中心に西武文理が攻撃を組み立てていく。前半25分、9番浅見龍のパスを受けて6番笠原陸がクロスを上げ、これに合わせた24番梅村のシュートは、ゴール左に逸れる。続く、前半29分、コーナーキックから長身DF4番三ツ田啓希がヘッドで合わせるもバーを叩く。前半終了間際の35分には、6番笠原陸がドリブル突破からクロスを上げ、14番岡本紘也が合わせるも、ゴールならず。

 前半攻められる中、川口東は2番DF白子、3番DF増尾を中心に守り抜く。14番FW樋口も西武文理DF三ツ田とも競り合いで体を張っていた。0-0で折り返したハーフタイム、川口東・佐藤拓海が23番富田と交代。キャプテンマークをつけての出場となる。

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