“絶対王者”青森山田が野辺地西に完勝!大会21連覇を果たし“三冠”の権利を手に入れる!

先制とダメ押しのゴールを決めた青森山田MF松木玖生

 6月5日、令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)青森予選の決勝が行われ、大会21連覇を狙う“絶対王者”青森山田が、“打倒!青森山田”に燃える野辺地西と対戦した。

 青森山田はGK1沼田晃季(3年)、DF2大戸太陽(3年)、DF3多久島良紀(2年)、DF4三輪椋平(3年)、DF5丸山大和(3年)、MF6宇野禅斗(3年)、FW9名須川真光(3年)、MF10松木玖生(3年)、MF11藤森颯太(3年)、MF16田澤夢積(3年)、FW17渡邊星来(3年)というスターティングメンバー。対する野辺地西はGK1佐々木稔斗(3年)、DF2村上琳星(2年)、DF4村上大地(3年)、DF5金澤航平(3年)、DF19鳥谷部塁(2年)、MF7佐々木琉矢(3年)、MF8町屋紅斗(3年)、MF10木村大輝(3年)、FW9中山功輝(3年)、FW11平尾綸太郎(3年)、FW14金澤力輝(2年)がスターティングメンバーに名を連ねた。

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 青森山田、野辺地西ともに4-4-2のシステムを採用。試合が開始されると、両チームが背後を狙う展開を見せ、序盤から一進一退の攻防が続く。

 前半5分、野辺地西はFKからMF木村が狙うもGK沼田にキャッチされる。一方青森山田は前半12分、FW渡邊が相手GKと1対1の場面を作りシュートを放つも、野辺地西のGK佐々木がファインセーブを見せ得点を許さない。

 その後も青森山田はFKやCK、ロングスローからチャンスを演出、野辺地西もカウンターから好機を作り出すなど、お互いに譲らない展開を見せる。

 しかし青森山田は前半26分、ペナルティエリアに攻め込んだMF松木が倒されてPKを獲得。これを「相手GKの動きが読めたので、流し込むだけだった」と語った松木が右隅に落ち着いて決め青森山田が先制する。さらに直後の前半28分にも青森山田は、左サイドから攻め込んだMF田澤からのクロスを受けたMF宇野が豪快なミドルを放り込みネットを揺らす。

青森山田 vs 野辺地西

 このまま前半が終了するかと思えた前半のアディショナルタイムにも、DF多久島のロングスローを起点にゴール前で混戦を生み出すと、こぼれ球をDF大戸が押し込み、3-0とリードし前半を終了する。

 劣勢に立たされた野辺地西だが「0-3という点差は考えず、ひとつ取って戦うことを考えよう」という三上晃監督からの指示を受けて奮起。本来はボランチもこの日はバックスで起用されたキャプテンのMF木村やGK佐々木らの体を張ったディフェンスで青森山田に得点を許さない。

 しかし後半24分、青森山田はCKのチャンスを得ると、キッカーのMF松木からのクロスにドンピシャのタイミングで飛び込んだDF多久島が豪快なヘッドを叩き込み4点目を奪う。そして後半終了間際の後半31分にもMF松木が左足を振り抜きネットを揺らしてダメを押す。

 試合はこのまま5-0で終了のホイッスルが吹かれ、青森山田が完勝。大会21連覇を決め、インハイ・プレミア・選手権という“三冠”の権利を手に入れた。

▽令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)青森予選
令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)青森予選