地力の差を見せた帯広北が2-0で釧路北陽に快勝して8強進出

8強入りした帯広北イレブン(写真=有岡志信)

 6月16日に令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)北海道予選の2回戦が小樽市の望洋サッカー・ラグビー場などで行われ、地力の差を見せた帯広北が2-0で釧路北陽に快勝し、8強入りを果たした。

 試合開始早々から帯広北が主導権を奪う展開。ほぼ敵陣でのプレーを続け、序盤からゴールポスト直撃のシュートなど、相手をほんろうした。素早いプレスで釧路北陽に攻撃の形をつくらせない。セカンドボールを積極的に奪取し、長い攻撃の時間をつくった。シュート数は帯広北の10本に対し、釧路北陽が後半の1本のみ。

 とはいえ、攻め続ける帯広北のシュートがなかなか決まらない。試合が動いたのは前半28分。MF上田岬主将(3年)との連係で、ゴール中央でMF榎本圭真(3年)がパスを受けた。DF1人を体一つ分離して、利き足とは逆の左足でGKの逆をつく、ゴール右隅に流し込んだ。前半残り7分での先制弾に榎本は「練習通り。でも、もっとも決定力を上げていきたい」と前を見据えた。5月の十勝支部予選決勝では、帯広大谷相手にPK戦までもつれる激戦だった。この試合でも榎本が2得点を決めている。

釧路北陽 vs 帯広北(写真=有岡志信)

【フォトギャラリー】釧路北陽 vs 帯広北

 後半は釧路北陽が人数をかけた攻撃を仕掛けてきた。帯広北は冷静に対応。時折、釧路北陽のDFライン裏へのロングボールを出すなど、ラインを上げて攻め込んでくるゲームプランを阻止した。後半のアディショナルタイムでは、FW佐賀勇斗(2年)がGKの動きを冷静に観察し、浮き球による「技あり」のゴールを決めた。

 帯広北にとって、初戦突破は2018年以来3年ぶり。インターハイの出場は2014年から遠ざかっている。片桐聡監督は「今年は(インターハイ出場を)狙えるだけの練習はしてきた」と意気込んでいる。

(文・写真=有岡志信)

▽令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)北海道予選
令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)北海道予選