流通経済大柏とのプレミア勢対決を大津が制し3回戦進出

大津イレブン

 令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)2回戦、流通経済大柏 (千葉)対大津(熊本)の一戦が三国運動公園人工芝グラウンドで行われ、大津が3-0で流通経済大柏を下し、3回戦進出を決めた。

 高校年代の最高峰のリーグプレミアリーグの東西所属の両チームの注目の戦いが、流通経済大柏のキックオフで試合が開始された。1分、いきなり試合が動く。大津7番FW川口敦史の蹴ったFKがオウンゴールを誘い大津が先制に成功。まさかの展開に流経大柏は動揺。その後、大津は身長191cmの9番FW小林俊瑛をターゲットとして、10番MF森田大智を中心に自由自在に試合を展開した。流通経済大柏 の榎本雅大監督は「大津は9番をターゲットにしていて、ウチの中盤の選手が守備から入れなくなって、ゲームを最初は全く握れなくて・・・・。それに焦って急いで点を取りに行いこうとしていたが、ゲームをしっかりと作らないと点は取れない」と話したように、流通経済大柏は中盤でのボールロストが目立った。

 「なかなかボールが取れなく、取れても綺麗にとれなくて・・・。そのあと大津が1枚2枚出てくる感じがした」(流通経済大柏 MF渋谷涼太)

 流通経済大柏は大津の攻守の切替の速さとコンパクトな陣形に単調な攻撃に終わる。32分には大津11番MF一村聖連が右足でゴールを決めて2-0で前半終了。

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インターハイ2回戦 流通経済大柏 vs 大津

 ハーフタイムに流通経済大柏の榎本雄大監督は「しっかりとゲームを作らないと点は取れないので、まずは焦らずにしっかりと土台を作ろう」と指示。後半に入り流通経済大柏は繋ぐことを徹底する。6番MF松本洋汰、7番MF渋谷涼太を中心にリズムよくボールを動かす。しかし大津も前半同様コンパクトに守備し、奪ったら10番MF森田大智を中心にカウンターを仕掛ける展開。大津GK佐藤瑠星は「後半押し込まれる時間も多かったが、仲間への指示を心がけ、自分もポジショニングを変えながら意識してプレーしていました」と話したように、大津は落ち着いて対応し、流通経済大柏に押し込ませない。すると59分に再び試合が動く。左サイドで獲得したFKを6番MF薬師田澪が綺麗にヘディングで合わせて試合を決定づけるダメ押しゴール。「前半1本外していたので、ここは絶対に決めてやろうと思っていた。入った瞬間は夢みたいでした(笑)みんな集まってくれて嬉しかった」と薬師田澪は喜びを爆発させた。試合はそのまま3-0で終了。プレミア勢対決を大津が制し16強進出を決めた。

▽令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)