注目MF大迫塁も1得点、神村学園が3発発進!オナイウ世代超えを狙った正智深谷は初戦で涙

神村学園イレブン

 令和3年度全国高等学校総合体育大会サッカー競技大会は14日に1回戦を迎え、FW福田師王(2年)とMF大迫塁(2年)と2人の世代別代表選手を抱える神村学園(鹿児島)が3-0で正智深谷(埼玉)を下した。

 序盤からボールを持って進めた神村学園は前半25分、MF佐藤璃樹(3年)が起点となり、福田が繋ぐと、MF篠原駿太(3年)が決めて先制した。

 一方、正智深谷もライン間をコンパクトにし、前線で挟み込んで奪いそこからショートカウンターでチャンス。失点直後にはMF増子康介(3年)のパスからMF平田脩真(3年)のクロスにMF大野涼真(3年)が走り込んだが、惜しくもゴールとはならず。前半30分にはMF渡辺友斗(3年)のドリブルからのシュートが枠を捉えたが、ここは神村学園GK前野侑世(3年)が指先に当てて掻き出し難を逃れた。

神村学園vs正智深谷

 後半に入るとU-17日本代表候補の大迫が存在感を見せる。中盤のギャップで受けながらゴールに迫ると、追加点は大迫が起点に。後半6分、ゴール前で受けた大迫が右サイドに叩くと、佐藤のクロスにMF若水風飛(3年)が決めて追加点。さらにその2分後には正智深谷のクリアが内に入ったところを見逃さず、大迫がダメ押しとなる3点目を突き刺した。

 そのまま3-0で神村学園が勝利。1年時から注目を浴びてきた福田、大迫の2年生コンビを中心に優勝候補の一角に数えられる鹿児島のテクニック集団がまずは初戦突破を飾った。16日の2回戦では福井商(福井)と対戦する。

 一方でオナイウ阿道を擁しベスト4入りした2013年以来、8年ぶりの夏の全国に臨んだ正智深谷は無念の初戦敗退。県予選ではプリンスリーグ関東所属の昌平を相手にクリーンシートを演じるなど、5試合連続のウノゼロという堅守を見せたが、神村学園の的を絞らせない攻撃に苦戦し、粘り強さを見せられなかった。

(文・写真=石黒登)

▽令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
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